12/29 バックウォーター

一旦コーチンを出て、南にあるアレッピーという町へ。ここは町の中心を運河が走り、水郷地帯をボートでクルーズする観光スタイルがさかんなのだ。クルーズには様々な所要時間やスタイルがあるけど、今回は贅沢に一棟貸し切りの一泊滞在をチョイス。昼12:30から翌朝９時までを船上で過ごす。
ただひたすらぼんやりしかすることがない、退屈しないかな？と心配だったけど、とにかく景色を眺めているだけでも飽きなくて、あっという間に時間が過ぎた。
目前には川、空、そして椰子の木々がどこまでも広がり、水間に浮かぶ島？では人びとが生活を営む様子が見られる。川で洗濯、入浴、収穫した米をボートで運搬、etc... ありきたりだけど、自分が普段日本で慌ただしく生活しているのと同じ空のしたでこんな生活を送っている人がいるのか、と思うとなんとも不思議な感じがした。船からそんな様子をぼんやり眺め、たまに視線を上にやると椰子の木々、生い茂る葉。写真を撮ったり、本を読んだり。ゆったりした時間が心地よく、本当に贅沢な時間だった。
そして出てくる食事も最高に美味しくて。コック道27年というおっちゃんの作るインドご飯の数々は、シンプルだけどスパイスの風味が複雑な味わい深さを出していて、特にダルなんて今までに色々な場所で食べたなかで一番美味しかった。１日全く運動していないのに美味しさに負けてもりもり平らげてしまった…恐るべし。南インドのカレーは、マスタードシードとカレーリーフを中心に、シナモンクローブカルダモン胡椒と、南特産スパイスを多用していて北とは全く違う。この味をしっかりと覚えてかえって、日本でも作りたいなぁと思う。